ご挨拶
ひだか病院のホームページを、ご覧いただきありがとうございます。
当院は1949年に御坊町外11ケ村国保組合が母体となり国保日高病院として設立され、以来、地域の中核病院として医療を担ってきました。1979年、複数科の増設に伴い国保日高総合病院と名称を変更しました。そして、令和元年、地域で親しまれてきた当院の呼称「日高病院」をもとに、ひらがなで優しい響きのある「ひだか病院」と改名いたしました。
当院の特色は、和歌山県内の地域中核病院の中で、唯一、精神科(100床)を有することです。これにより、地域医療の柱である五疾患(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)、六事業(周産期、救急、小児救急、災害、へき地医療、新興感染症対策)を単体で遂行することが可能です。
当院は、第2種感染症指定医療機関です。新型コロナ感染が猛威をふるったこの3年間は、ひとつの病棟をコロナ専用病棟に変換し、56床の規模で新型コロナ感染者を受け入れました。この間、職員の方々には無理をお願い致しましたが、おかげで地域の感染被害は最小限で済んだと思います。新型コロナが5類感染症になった今、院内の感染対策を徐々に緩和していますが、まだまだ油断はできません。また、今後、新興感染症が出現した際には、病院として迅速に対応したいと思います。
近年、人口の超高齢化により社会構造は著しく変化しています。病院も無論、無縁でなく、疾患のありようは以前に比べ変貌し、急性期病床だけでなく回復期病床の重要性が高まっています。当院は、急性期に対応するHCU(8床)と一般病床(173床)の他に、回復期に対応するため地域包括ケア病棟(52床)と脳卒中や整形外科疾患、心筋梗塞後のリハビリを行う回復期リハビリ病棟(30床)を有します。これにより急性期から回復期にかけて、余裕をもって入院治療を続けていただき、切れ目のない医療を提供しています。
また、当院は、救急医療に力をいれています。急な疾患や外傷を負ったご本人やご家族の不安は、想像に難くありません。救急疾患に対して迅速に対応することは、医療の原点です。信頼できる病院の存在は、地域のセイフティーネットを守る上でも欠かすことのできないものと考えます。
当院は、今後も病院機能の充実に努め、地域医療を守り、地域の皆様に貢献する所存です。
令和5年8月
ひだか病院
院長 尾﨑 文教