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診療科のご案内

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歯科口腔外科

※平成28年8月1日より診療を開始いたしました

 

医師の紹介

中谷 現 歯科口腔外科部長

 

【認定資格等】

日本有病者歯科医療学会

   指導医・専門医・認定医認定証
日本口腔外科学会認定

   口腔外科専門医・指導医

日本がん治療認定医機構認定

   がん治療認定医(歯科口腔外科)

日本がん治療認定医機構認定

   暫定教育医(歯科口腔外科)

歯科医師臨床研修指導医

医学博士

【専門分野】

 歯科口腔外科

診療科の特色

当科は、御坊保健医療圏において病院歯科口腔外科として、2016年に開設された診療科です。口腔外科を専門としており、“紹介状”により幅広く患者さんを受け入れ、外来診療ならびに、入院管理下での治療や、全身麻酔手術にも対応しております。

当科では、より専門的な口腔(くち)・顎(あご)・顔面(かお)の疾患に対して、智歯(親知らず)などの比較的困難な歯や全身疾患を有する場合の抜歯、顎関節症、顎炎などの炎症、口腔顎顔面外傷(口腔および顔面軟組織外傷、下顎骨折、上顎骨折、頬骨骨折など)、口腔がんなどの腫瘍性疾患にいたるまで、手術に代表される「口腔外科」としてだけでなく、口腔粘膜疾患、口腔乾燥症、舌痛症などの口腔異常感症、味覚異常、さらには摂食嚥下障害や睡眠時無呼吸症候群への対応など「口腔内科」としての役割を果たしたいと考えています。

また、入院患者の方々を対象に、周術期口腔機能管理・口腔ケアを行い、手術に際しての合併症の予防や早期の全身状態回復に貢献したいと考えています。

  • 外来診察時間の十分な確保、待ち時間対策、地域の病診連携の充実をはかるため、ご面倒をおかけしますが、当科を受診される場合には、かかりつけ歯科医師からの紹介状が必要です。また、入院中の方は医科主治医からの紹介状が必要です。
  • 初診日には問診と検査、応急処置のみを行い、原則的には抜歯などの小手術は予約で行います。
  • 健康な方の一般歯科治療(虫歯・歯周病・義歯治療)は当科では行っておりませんのでご了承ください。

 

主な治療内容・対象疾患

  • 一般的に智歯の抜歯やその他の小手術は外来通院下で行っていますが、1泊2日での局所麻酔下での智歯の一括抜歯、狭心症や心筋梗塞後で抗凝固療法中や糖尿病などの全身疾患を有する場合の入院下での処置、全身麻酔下での智歯の一括抜歯、比較的に大きな顎骨内病変(嚢胞、腫瘍)に対しては全身麻酔下での処置を積極的に行っています。
  • 顎炎などの歯性感染症の場合には,外来通院下での処置だけではなく、炎症が強い場合には入院下での治療も行います。
  • 口腔粘膜疾患(扁平苔癬、白板症など)、口腔癌については、早期診断を心がけ必要に応じ専門施設と連携をとって対応しています。
  • 口腔顎顔面外傷については、救急外来、院内他科、院外医療機関と連携し、早期治療、早期社会復帰を目指し、積極的に対応しています。
  • 睡眠時無呼吸症候群に対しての口腔内スプリントを用いた睡眠時無呼吸症候群の治療。(呼吸器内科等の医科診療科からの紹介状が必要です。)
  • 院内他科医師および病棟看護師、言語聴覚士やコメディカルスタッフとの連携のもと、摂食嚥下機能の評価および専門的口腔ケアや機能訓練を行います。また、他科での全身麻酔手術前・後、悪性腫瘍に対する抗がん剤治療や頭頸部癌に対する放射線治療の副作用の軽減などを目的に、専門的な口腔管理を積極的に行っています。
  • 特別な専門的技術を要する疾患の場合には、大学病院などと連携をとって治療を行います。
  • なお、診療科の特性もあり、当院では一般的な虫歯・歯周病の治療や義歯の治療など通常の歯科診療は行っておりません。ただし、基礎疾患を有する患者の歯科治療、たとえば抗凝固薬等の内服、化学療法中など、一般歯科医院にて対応困難な方の歯科治療については、かかりつけ歯科医院からの紹介患者を対象として対応していますが、当院では、応急処置を原則とし、かかりつけ歯科医院と連携協力(紹介状のやりとり)して治療を行います。

入院患者の口腔管理

  • 口腔ケア・オーラルマネージメント

誤嚥性肺炎や脳血管障害、循環器疾患などで入院されている方を対象に、口腔衛生管理を行い、早期の全身状態の回復に努めます。

  • 周術期口腔機能管理

抗癌剤治療や、全身麻酔手術の際に、口腔に関連する合併症(たとえば口腔粘膜炎・歯性感染による敗血症・誤嚥性肺炎・気管内挿管時の歯牙破損など)の予防を行っています。