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診療科のご案内

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臨床検査科

臨床検査技師は、皆様の命と健康を守るためのサポートをします。

最新ニュース

臨床検査科が血管センター1階へ移設され、新しい環境でスタートしています。

 

 

 

 

 

臨床検査科スタッフ17名(事務員2名)。

24時間365日臨床検査(夜間・休日は特殊検査を除く)を実施しております。

診断・治療・経過観察全ての領域で検査結果は必要であり、これを迅速かつ正確に臨床医にお伝えするのが私たち臨床検査技師の使命です。

最新の自動分析器を用い、臨床検査技師の知識と技術を加味した検査結果を医師、患者様にお返しします。

        

検体検査

患者様からお預かりした血液や尿、体液などを検査しています。

血液検査

白血球や、赤血球、血小板といった血液中の有形成分を分析しています。

貧血の状態や、感染症の有無、血球形態異常が分かります。

  

また機器による自動分析に加え、顕微鏡を用いて検査技師の目で血球の形態を確認しています。

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凝固検査

血液凝固能力や凝固塊を溶かす線溶能力を分析しています。

血友病やDICなどの血液凝固・線溶疾患が分かります。

生化学検査

血清に含まれるナトリウムやカリウムといった電解質、ASTやγ-GTPといった酵素、LDLコレステロールやHDLコレステロールといった脂質、等を分析しています。

糖尿病や、肝臓病、腎臓病といった様々な病態が分かります。

免疫検査

肝炎などのウイルスの抗原・抗体、各種腫瘍マーカー、ホルモンなどの様々な物質を分析しています。

癌やウイルス感染、ホルモン異常が分かります。

当検査科では下表の多様な項目を測定しています。

 

 

より迅速に血清検査を行えるように、2017年度より分注機を導入いたしました。

尿一般検査

尿中の赤血球や白血球、尿糖などを分析しています。

糖尿病、腎臓病などが分かります。

 

 

細菌検査

肺炎や尿路感染症など感染症の原因菌をつきとめ、その菌に対してどの薬(抗生物質)が有効かを検査しています。

   

   

輸血検査

安心で安全な輸血を行うために、以下の項目を実施しています。

   

・血液型・不規則抗体スクリーニング・同定検査・交差適合試験

 

迅速検査

インフルエンザなどのウイルス検出を行う検査です。

当院では、下記のウイルス検出を行える分析装置(臨床検査科:8台、救急外来:2台、小児科外来:2台)も導入しています。

・インフルエンザA・B(高感度)

・RSウイルス(高感度)

・アデノウイルス

・A群β溶血連鎖球菌抗原

インフルエンザ発症初期の場合、従来の検査方法では陰性判定となり、後日再検査する事もありましたが、この装置は高感度測定のため、ウイルス量が少ない発症早期でも陽性判定の確率が高いために、早期発見・早期治療に繋がると期待しています。

生理機能検査

心疾患、脳血管疾患、耳鼻科疾患、神経疾患などに欠かすことのできない基礎的測定を行い各領域の病因発見、経過観察を行っています。

心電図検査

    《心電図》     《トレッドミル負荷試験》  《ホルター心電図》

心電図:両手首、両足首、胸(6か所)に電極を装着し、心臓の電気的活動を記録します。不整脈や、心筋梗塞など様々な心疾患に関係する検査です。

トレッドミル運動負荷試験:電動式ベルトの上を歩行し、運動負荷をかけた状態で心電図を記録します。

ホルター心電図:24時間心電図を記録します。来院時の心電図ではとらえられない時間帯(夜間など)や、さまざまな行動などによる心電図波形の変化をとらえることができます。

呼吸機能検査

最大限に息を吸ったり吐いたり、また、一杯まで吸った息をどれだけ強く最後まで吐ききることができるかを検査し、肺の容量や、機能を調べます。肺機能検査は、間質性肺炎、肺がん、肺気腫、気管支ぜんそくなどの疾患に関係します。手術前に肺機能を知るために実施する場合もあります。

脳波検査

頭皮に電極を装着し、閉眼、安静の状態で検査を実施します。脳から発生している微小な電位を検出します。

てんかん、脳血管障害、薬物の脳への影響、老化や認知症などの補助診断に用いられます。脳死判定のために実施する場合もあります。

ABI、PWV

両腕、両足首に血圧測定用のカフを巻き、心電図の電極を腕に、心音図のマイクロフォンを胸に装着し検査を実施します。血管のつまり、血管の硬さ(動脈硬化)、弾力などを評価します。

聴力検査

標準純音聴力検査:耳の聞こえの程度を評価します。

         防音室でヘッドホンから音が聞こえたらボタンを押します 

ティンパンノメトリー:鼓膜の検査です。耳に機械を当て検査します。

誘発耳音響放射(TEOAE):新生児の聴力検査です。先天性聴覚障害の早期発見に有用です。

神経伝導検査

神経を刺激し、その反応を捉えることにより、神経異常などを評価します。 刺激により、多少の痛みを伴う検査です。

超音波検査

心臓超音波検査:心臓の動き、血の流れ具合、弁膜症の有無などを評価しています。

腹部超音波検査:肝臓、胆嚢、膵臓を中心に腹部消化器疾患の有無を評価しています。

血管超音波検査:血管塞栓、動脈硬化の程度などを評価しています。

甲状腺超音波検査:甲状腺疾患を評価しています。

重心動揺検査

めまい・平衡障害の原因を調べる検査で、立っているときのふらつきを調べます。

検査台の上に目を開けて1分、目を閉じて1分静かに立ち検査します。

重心動揺計でめまい・ふらつき具合を調べます

   《検査の様子》          《検査台》

精度管理

ひだか病院 臨床検査科の検査結果は、毎日の機器管理や以下の外部精度管理調査によって保障されています。

・日本臨床衛生検査技師会精度管理調査

・日本医師会精度管理調査

・和歌山県臨床検査技師会精度管理調査

2016年に、日本臨床衛生検査技師会より精度保証施設の認証を受けました。和歌山県内では、和歌山医大、紀南病院、和歌山労災病院に続いて4施設目、紀中地区では初めての認証施設となりました。

精度保証施設認証とは、当院が提供する臨床検査値が標準化され且つ精度が保証されていることを認証するもので、下記の基準により審査されます。

(1) 日本臨床衛生検査技師会主催の精度管理調査に参加し,高成績を維持していること。

(2) 臨床検査データ標準化事業(施設間差是正のため)に参加し和歌山県主催の外部精度管理調査で高成績を維持していること。

(3) 標準的測定法を用い標準化を行い,実践していること。内部精度管理記録,精度管理不適合改善記録を残していること。 

  

(4) 臨床検査技師による臨床検査が行われ,継続的な生涯教育制度を履修していること。