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診療科のご案内

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臨床工学科

臨床工学技士の紹介

近年の医療技術の進歩により、医療機器の多様化・高度化が一層進むにつれ、生命に直接かかわる高度医療機器が数多く使用されるようになっています。

この為、これらの高度医療機器が安全に操作し、医療機器の不具合を未然に防ぐ、専門的な知識や技術を持った人材が必要となり、昭和63年4月1日に国家資格の「臨床工学技士法」が施行されました。

臨床工学技士は、人の呼吸、循環、代謝といった生命維持につながる機能を代行し、補助する生命維持管理装置の操作および保守点検を医師の指示のもとに行うことを業務としています。具体的に生命維持管理装置は「人工呼吸器・人工心肺装置・心臓ペースメーカ・補助循環装置・血液浄化装置」などがあります。

臨床工学科の紹介

当院の臨床工学科は、平成26年10月1日に設立しました。

循環器内科部長兼副院長を室長とし、科長1名、主任1名、定員内職員3名の計5名で構成されています。主な業務に心・血管カテーテル業務、補助循環業務、ペースメーカ業務、血液浄化業務、呼吸治療業務、ME機器管理業務と多岐にわたっています。

スタッフの認定資格

知識向上のため臨床工学技士以外に専門性を高めるため認定試験に挑戦して、より高い医療技術を提供できるようつとめています。

    第2種ME技術実力検定          日本生体医工学会 
    透析技術認定士              透析療法合同専門委員会
    3学会合同呼吸療法認定士         3学会呼吸療法認定士認定委員会
    ホスピタルエンジニア            一般社団法人日本医療設備福祉協会
    心電図検定2級               日本不整脈心電図学会
    MDIC(医療機器安全管理コミュニケ―タ) 日本医療機器学会

業務内容

循環器関連業務

当院では心・血管カテーテル検査及び治療に対して循環器内科医師、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士でハートチームを形成して1日24時間対応しております。

主に血管造影室にて心臓カテーテルモニタリングシステム(ポリグラフ)、血管内超音波装置(IVUS)、光干渉断層装置(OCT)などの操作、保守管理をおこない、緊急時の際には大動脈バルーンパンピング装置(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)などの補助循環装置や除細動器、体外式ペースメーカの操作、保守管理をおこなっています。

また、循環器内科医師の指示のもと清潔操作で術者のサポートをしてより深く検査、治療に携わっています。

手術室でのペースメーカ植え込み術の際には業者と連携してペースメーカプログラマの操作など医師のサポートをおこなっております。

    

 

血液浄化業務

 透析センター内にて医師、看護師と連携して外来維持透析患者様・入院透析患者様の血液透析業務全般をおこなっています。主な業務は穿刺、透析用監視装置を操作しての開始、回収業務から、透析液供給装置・水処理装置の操作、保守管理などをおこなっています。 令和3年に透析液供給装置の更新を行いました。

 また、病棟の集中治療室の重症患者様に対しての血液透析、エンドトキシン吸着などの血液浄化全般にも対応しております。

   

 

呼吸治療業務

人工呼吸器を使用して治療されている患者様に対して正常に使用されているか一日に午前と午後の2回に分けて設定値や使用状況を確認するラウンド点検をおこなっています。また、人工呼吸器のトラブルが発生した場合には医師、看護師に助言を行い、すみやかに対応できるようにつとめています。

新人看護師に対して年に数回程、研修会の開催をおこない人工呼吸器を安全に使用できるようにつとめています。

    

 

ME機器管理業務

医療機器台帳を作成して一般の医療機器から除細動器・人工呼吸器・血液浄化装置・補助循環装置・保育器などの高度医療機器の登録、定期点検などの保守管理をおこない安全で安心して使用できるようにつとめています。

また、医療機器管理室内にて輸液ポンプ・シリンジポンプの一部と経腸栄養ポンプ、低圧持続吸引器を中央管理して運用の効率化を図っています。

医療機器に関する不具合などの情報収集を日々行い、新型医療機器の導入の際には院内研修会なども必要に応じておこなっています。

      

 

施設管理業務

院内の酸素、圧縮空気、吸引などの医療ガス配管の出口にあたる医療ガスアウトレットやシャットオフバルブの保守点検及び保守管理をおこない、安全に使用できることにつとめています。